« 「装飾と犯罪」 | トップページ | 朝です! »

2006年10月28日 (土)

くすんだ白

D02 僕の提案する空間は白くボケています。

ツルツルピカピカの真っ白ではありません。

言葉で表現するなら、少しくすんだ白。

僕のルーツをご存知の方は、一瞬、昔やってたことといっしょやんって言われそうですが、これでもそこから自分なりに考えを持って実践しているつもりです。

むしろ白ならツルツルピカピカだったり、外が黒で中が白だったり、が時代を反映しているようですが、今どき僕のやってる白い表現なんて誰もやってなかったりします。

実はこの白ボケには、空間の時間を操作する意味合いを込めています。

建築には、経年変化がつきものです。建った瞬間からどう朽ちていくのか。

その美しく朽ちていく様を夢見て、建築をそう思いながら世に送り出している建築家も少なくはないでしょう。

決して建った瞬間がサラっぴんじゃなく、その時、既に時間が経過しているような、まるで以前からその場所に存在していたかのような、そんな感覚を建築に込められないかと考えています。

それは、例えばそこに住む家族が、その家から始まるのではなく、既に家族或いは人として時間を重ねて生きてきているわけで、家もいつの間にか、その時の重なりに浸透している、そうあることが、人と建築の理想の関係ではないかと考えるわけです。

様々な技術や工法が発達し、人々の想像を越えたバカデカイ建物が目に付く昨今、人と建築との距離感について、すごく疑問を感じているのも事実です。

身の丈を越えた建築が本当に必要なのか?じゃあ自分は何をどうする?

そんな自問自答から、時間を越えて再び、僕自身が白を意識するきっかけとなりました。

でも次は「くすんだ黒」もやりたいなあ・・・

|

« 「装飾と犯罪」 | トップページ | 朝です! »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: くすんだ白:

« 「装飾と犯罪」 | トップページ | 朝です! »