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2006年10月28日 (土)

くすんだ白

D02 僕の提案する空間は白くボケています。

ツルツルピカピカの真っ白ではありません。

言葉で表現するなら、少しくすんだ白。

僕のルーツをご存知の方は、一瞬、昔やってたことといっしょやんって言われそうですが、これでもそこから自分なりに考えを持って実践しているつもりです。

むしろ白ならツルツルピカピカだったり、外が黒で中が白だったり、が時代を反映しているようですが、今どき僕のやってる白い表現なんて誰もやってなかったりします。

実はこの白ボケには、空間の時間を操作する意味合いを込めています。

建築には、経年変化がつきものです。建った瞬間からどう朽ちていくのか。

その美しく朽ちていく様を夢見て、建築をそう思いながら世に送り出している建築家も少なくはないでしょう。

決して建った瞬間がサラっぴんじゃなく、その時、既に時間が経過しているような、まるで以前からその場所に存在していたかのような、そんな感覚を建築に込められないかと考えています。

それは、例えばそこに住む家族が、その家から始まるのではなく、既に家族或いは人として時間を重ねて生きてきているわけで、家もいつの間にか、その時の重なりに浸透している、そうあることが、人と建築の理想の関係ではないかと考えるわけです。

様々な技術や工法が発達し、人々の想像を越えたバカデカイ建物が目に付く昨今、人と建築との距離感について、すごく疑問を感じているのも事実です。

身の丈を越えた建築が本当に必要なのか?じゃあ自分は何をどうする?

そんな自問自答から、時間を越えて再び、僕自身が白を意識するきっかけとなりました。

でも次は「くすんだ黒」もやりたいなあ・・・

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2006年10月27日 (金)

「装飾と犯罪」

B01「装飾と犯罪」

ご存知、建築家アドルフ・ロースのあまりにも有名な論集。

昨年に再販されました。昔は「装飾と罪悪」と表されていました。

僕にとっては避けては通れない本の一冊です。

ただ、昔は大判でしかも高価でした。(ような気がします。)

そして読みたい時には既に世には出回っておらず、普及版として再販されたのを知って、入手しました。

帯の建築家磯崎新氏の言葉のとおり、「装飾と犯罪」という衝撃的な表題と、ロースの代表作ロースハウスは、その時代においてまさに装飾を否定したとして、これまで記憶してきました。まんまと騙された、という感がします。

ロースは決して装飾を否定などしておらず、それまでの様式にとらわれた建築を越えて、装飾を越えようとしていたのではないかと思えてきました。新しい建築を生み出すために。

すべてを読み終えた時、現代の建築はロースの考えていたことと、さほど変わってはいないと痛感しています。

むしろメディアをにぎわしている建築には、疑問さえ抱いています。

けれど、果たして自分は、これから何を表現できるのか、何を見出せるのか、まだまだ自問自答の毎日です。

建築を知れば知るほど・・・

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2006年10月23日 (月)

コンペ!

C01_1 ネットで繰り広げられるコンペは、仕事の窓口であると同時に、自らの建築を模索する場でもあると考えます。

図面はCADでも、最後の表現はやはり「手」ですね。未だに。

CGでは表せない微妙なニュアンスを大事にしていきたいと思っています。

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2006年10月21日 (土)

建築は人の手から生まれる

D01_1 いくらCADやらCGが普及したって、よりリアルな表現が可能になったって、建築は、現場は、様々な人が様々な想いで、その手を伝って、やっと一つのカタチになります。
人が建築する行為の意味を、真意を求めながら出来上がった建築は、やがて人に問いかけます。
その問いかけが、人が建築に求めるものであり、そしてまた次の建築が生まれると感じています。

ピンカドを出さず、そう、フリーハンドで描いたような、そんな建築を最近では手掛けています。

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2006年10月19日 (木)

「こだわりごと」発信開始!

建築の作品世界に身を投じて早20年・・・

建築だけに関わらず、日々の様々な「こだわりごと」を綴っていければと思います。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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